子どもが読書をしないのであれば、好きにしてしまう仕掛けを!

ちょっと育児の話
渋谷 浩一郎

教育現場が自分の思いと異なると感じ、退職。肩書きをなくして自分の価値を見失い、追究するためにBlogを始める。最近、シシトウガラシに超辛いものがあるからこそ、トウガラシ社会は豊かだと感じている。人も辛い人、マイルドな人…多様でありたい!というのが理念。現在は、メーカー・会社の情報発信やブランド化のプロデュースを手がけている。

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うちの子ども、
スマホばかり触っていて全然、
読書なんかしないんです。

どうしたら読書をする様になるのでしょうか。

先日、こんな質問をいただきました。

似た様な悩みを抱えている方はとても多いと思います。

ところが、

私の身の周りにいる多くの大人は

「次々と読みたい本があるけれど、なかなか時間が取れない」と言われます。

なぜ、大人は読書をしたい!と思う方が多く、
子どもは読書をしない
のでしょうか。

また、どうすれば、子どもは読書を楽しむ様になるのでしょうか。

 

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そもそも、なぜ、大人は子どもに読書をしよう!と言うのでしょうか。

スマホを触っていると勤勉ではないと言う風潮があります。

反対に、テレビやスマホを触る事なく、小説などを良く読む子は、勤勉なイメージがあります。

だからと言って、本を読みなさい!と言うのであれば、説得力に欠けます。

 

なぜ、読書をした方がいいのか?子どもをもつ親にインタビュー

なぜ、読書をした方がいいのか?

この質問に明確な答えと言うものは存在せず、多様な答えがあると僕は思っています。

実際に、小・中学生をお子さんをもつ保護者の方に質問をしてみました。

(質問)なぜ、読書をした方がいいと一般に言われるのでしょうか?

  • 大人になってからは、自分で本を読み、勉強しないといけない事が多く出てくるから。
  • 本を読む事でいろいろな人の考え方に触れる事ができるから。
  • 読解力が高くなり、国語のテストで良い結果が得られる様になりそうだから。
  • 様々な表現に触れ、自分の表現力が高まりそうだから

 

確かにどれも重要な視点であり、間違いではありません。

ところが、こうした大人の意見を子ども達にフィードバックすると、袋叩きに合うわけです。

これらの事は、全てスマホでもカバーできると言うのです!

  • 大人だって分からない事があれば検索したり、YouTubeで調べているじゃないか!
  • スマホの方がたくさんの人の考え方に触れられるじゃないか!
  • 動画ばかりを観ているわけじゃない!たくさんの文字も実は読んでいるんだ!

確かに、子ども達の意見も正しいと言えそうです。

こうして見ると、ますます本を読む価値というのをはっきりさせるは難しいかもしれません。

ところが、インターネットで見る情報と紙の本で見る情報には雲泥の差が1点あるのです。

 

本は製作側も消費者側も大きなリスクを背負っている!

今、僕もこうしてインターネット上のブログに文章を書いていますが、自分の時間を割いているだけで、特別なコストは掛かっていません。

ところが、あなたが、ケーキ屋さんをオープンさせたために、それを知らせる広告を作るとなると、安くみても10万円は必要になるでしょう。

その時、あなたは広告に掲載させる言葉や写真を適当に選ぶでしょうか?

きっと、より多くの人に魅力が伝わるよう様々な工夫をしたり、大量に印刷する前に知人からフィードバックを貰ったりするのではないでしょうか。

 

書籍も全く同じです。

筆者をはじめ、出版・販売に関わる様々な人の知恵が思い切り盛り込まれているのです。

僕の場合も、仕事で印刷物の文章を書いたり、書籍の原稿を作成する事もあります。

印刷屋に原稿を入れる直前には、何度も見直したとは言え、緊張するものです。

また、納期に余裕がある場合は、

「せっかく、印刷し、製本されるのであれば、この要素も入れた方が読者にとってもいいんじゃないか? いやいや、欲張ると話題にブレができるから辞めた方がいいかもしれない。」

こんな事を悩み、クライアントさんと相談をしながら、やっと1冊の本が仕上がるのです。

 

また、消費者側(読者)も書籍の場合、大きなリスクを背負います。

例えば、2,000円の本を購入するにしても、自分にとって購入する価値があるのか?

と言う視点で、検討をするはずです。

そして、購入した以上、真剣に読もうとするのではないでしょうか。

 

ですから、

インターネットの情報と書籍から得られるものは次の様な性質があると思っています。

  • インターネットの情報は、その場で問題を解決する方法・手段が分かるもの。
  • 書籍から得られるものは、製作に関わった人の想いを受けて、自分の考えを広げるもの。

全てがこれに当てはまるとは言えませんが、概ね、こんな傾向があると思っています。

携帯小説と言う物がありますが、まだまだ、小説は本で読むと言う人が多いのが現実です。

 

読書をする子どもに育てたいのであれば、次の3つをあなたが行うべし!

おじさん
おじさん

お前なぁ。

スマホばかり触っていないで、読書でもしなさい!

子ども
子ども

だって、スマホでゲームしたり、動画観ている方が楽しいもん。

読書をしなさい!って考え方が古いんじゃない?

「読書をしなさい!」と言って、子どもが素直に読書をし、本好きになればとても楽です。

でも現実には、こんなことは滅多におきないでしょう。

ですから、読書好きな子どもに育てたいのであれば、次の三つのことにあなた自身が挑戦することがとても大切になります。

あなた自身が読書を思い切り楽しむこと

人は環境によって考え方、欲しい物などが決定します。

例えば、洋服の流行りも環境によって誕生します。

仮に、派手な色が流行りだしたとしましょう。

そうすると、派手な色の服を着る人が増え、ショップにも派手な色の服が並びます。

そして、多くの人が派手な色の服が欲しいと思う様になって行きます。

 

では、読書好きな子どもに育てたいのであれば、どうすればいいのか?

子どもの周りが、「読書をするのが当然と言う環境を作ればいい」のです。

あなたが、読書を思い切り楽しみ、読んで良かったと思うところを楽しそうに子どもにシェアして行く事が第一歩となるのです。

 

「子どもがスマホばかり触っているんです」と言われる多くの場合は、大人が暇さえあれば、スマホを触っているケースが圧倒的に多いです。

親子で電車の乗っていても、お母さんがLINEを楽しんでいたり、スマホゲームに夢中になっている姿を見ると、子どもは「ええなぁ…俺もやりたいなぁ…」と感じて当然です。

 

読書をして良かったなぁと感じるメリットを仕組むこと

また、人はメリットが無ければ、行動をし続けることができません。

例えば、ダイエットでもよく継続が難しいと言われます。

継続が難しい理由は、3日間ダイエットをしてもなかなか実感を伴わないからです。

仮に、3日間ダイエットをして体重が3kgも落ち、以前は着ることができなかった洋服が着れるようになるという変化が有れば、断続的であっても、ダイエットを継続させる人は多いはずです。

 

子どもにとって読書も似たようなものです。

仮に1冊の本を読み切ったとしても、相当な良書でない限り、大きな変化は起きません。

読解テストの点数が上がる事もありません。

ですから、ここは大人の手助けが必要になるわけです。

できるだけ、子どもにとって良書となる1冊をチョイスしてやる事が重要です。

 

子どもにとっての良書とは、子どもの悩みや願いにヒントとなります。

今、小学生の息子は、バスケットに夢中です。

早朝から近所迷惑も気にせず、家の前でドリブルの練習をしています。

と言う事は、「バスケットの技術を高めたい」と願いをもっているので、書店でバスケットボール選手が書いた書籍を購入して、そっと置いておけばいいのです。

きっと、彼はその1冊を読みますから、読み終わった頃に、本を読んで何が良かったのか、質問すればいいのです。

質問をする事で、本人も本を読んだメリットを自然と探そうとします

この時の答えは凄いもので無くて十分だと思います。

「面白かった」

これだけでも、凄いメリットです。

 

読書のメリットを大人が言語化させて、子どもに伝える

本を読んで、子どもが「面白かった」と言ったならば、

「本って面白いよね」としておけばいいのです。

言い方は悪いですが、一種の洗脳の様なものです。

自分も周りの大人も

本=面白い

と言っているのですから、これが何度か繰り返されると本当にそんな認識になってきます。

これは、面白いに限った話では無く、

本=実用的 でも 本=知恵の塊 でもいいのです。

とにかく、本人が感じたメリットと似た様な事をあなたが敢えて表現する事で、子どもは感じたメリットに大きな自信をもつようになるのです。

 

大切なのは、何かを行った時に感じられるメリットを確かめること

メリットを確かめると言う考え方は読書に限った話ではありません。

仕事にしても、勉強・スポーツにしても全く同じです。

スポーツを例に挙げてみた場合

「今から5km走って来い!」

と言うのと、

「バスケットの試合では、多くの選手が通算3km以上は走っていることになるから、強い選手になりたいのであれば、5kmくらいはしっかりと走れる体力が必要だ。だから、今から5km走って来い!」

と言うのでは雲泥の差があると言うことです。

後者の言い方をした場合、5km走るメリットは何となく分かると思います。

そして、何度か5kmを走ることを続けた時に、どう体力が変化したのか言葉で整理することが大切になります。

子ども
子ども

最初5kmも走れって言われて、凄い嫌だったし、走るのがやっとだったんだ。でも、今は、5kmなら走れる!って言えそう。

おじさん
おじさん

それは素晴らしい!

今度の試合で体力に余裕があることを絶対に感じることができるはずだ!

5km走るメリットは、このケースで言うと、

バスケットの試合でバテない体力を手に入れる

と言うことになります。

大人からすれば、当たり前過ぎるくらい当然のことなのですが、自分のした事に対するメリットを他人が言語化してくれる事は、とても大きな喜びになるのです。

そして、それが持続へのエネルギーにもなるのです。

 

主婦の方が家事を行った場合

掃除・育児・洗濯・食事の準備・家の会計の事…たくさんの事を担っていますが、それをする事でどんなメリットがあるのか、言語化してくれるととても嬉しいと言われます。

中学生
中学生

お腹ペコペコで帰って来た時に、

美味しいご飯があるって、本当嬉しい。

いっぱい食べていい?

こんな風に言われたお母さんは、またモチベーションが上がり、頑張ろうって思えるのではないでしょうか。

反対に、家族の誰からも反応が無く、ご飯が当たり前の様に言われると、途端に気分が悪くなってしまい、やる気も喪失してしまいます。

 

スポーツや家事と同じ様に、読書をするという習慣を持続させたいと考えるのであれば、読書をするメリットに注目する事が必須になります。

 

さらに、書店で本を買うと言う行為にも大きなメリットが隠れています。

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まとめ

子どもが読書をしないという問題について考えてみました。

  • そもそも読書はなぜ必要なのか?本とネットの情報は質が異なる!
  • 本を読む子どもに育てたいので有れば、あなたが読書を思い切り楽しもう!
  • 持続性を持たせたい時には、メリットを言語化してあげる事も重要だ!

ただ、注意したい点があります。

メリットを言語化する事は大切ですが、「褒める」とは、視点が少し異なります。

子どもが行った行為に対するメリットを敢えて大人が言語化するわけです。

ですから、あなたが子どもの立場になって、行動をして感じた事を言語にすると言う事です。

おぉ、今日は宿題をしなさい!と言われる前に宿題を済ましたのか?
そりゃ、誰にもヤイヤイ言われる事がなくて気持ちよかったなぁ。

 

そうは言っても、

息子は本が大好きで、授業中もこっそりと読書をしていると、学校からお叱りを受けました。

まぁ、それくらい好きで読みたい物があるっていいなぁと僕は思いますが、程度もありますので、その辺りは調整してみてください。

渋谷 浩一郎

教育現場が自分の思いと異なると感じ、退職。肩書きをなくして自分の価値を見失い、追究するためにBlogを始める。最近、シシトウガラシに超辛いものがあるからこそ、トウガラシ社会は豊かだと感じている。人も辛い人、マイルドな人…多様でありたい!というのが理念。現在は、メーカー・会社の情報発信やブランド化のプロデュースを手がけている。

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