不登校で学校の威厳が低下?問題対応を求める前に考えておきたい事!

ちょっと育児の話
渋谷 浩一郎

教育現場が自分の思いと異なると感じ、退職。肩書きをなくして自分の価値を見失い、追究するためにBlogを始める。最近、シシトウガラシに超辛いものがあるからこそ、トウガラシ社会は豊かだと感じている。人も辛い人、マイルドな人…多様でありたい!というのが理念。現在は、メーカー・会社の情報発信やブランド化のプロデュースを手がけている。

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近年、学校の価値と言うのか、威厳が随分低下してきてしまった様に感じます。

もちろん、この風潮を機会に「学校教育を見直したらいいなぁ」と思う点もあれば、「それぞれのモノの見方を深める必要もあるなぁ」と感じる点もあります。

先日も、ある子どもが不登校になってしまいどうしよう?と言った相談を受けました。

もちろん、不登校になる理由というのは、様々考えられますので、こうすれば全て問題解決!と言える対策はありませんが、周りにいる大人が現象をどう見るのか?と言う視点はとても大切です。

現象をどう見るかは自由です。

だったら、自分にとって少しでもメリットのあるものの見方をしたいと思います。

 

結構、長い記事になってしまいました。

読むのが大変だ!って思う方は、こちらの動画を参照してください。

学校の勉強は意味がない?その考えは甘い!
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時代は変わった!因数分解なんか教える必要がないだろ!

学校教育を否定する考え方として、良くこうした表現がされます。

  • 因数分解なんか教える必要がない!
  • 古文・漢文なんてどこで使えと言うんだ!

ところが、この考え方は、とても視野が狭い考え方だと思っています。

 

社会に出て役立つ教養こそ無限にある!

確かに因数分解を社会に出て活用する人は、極僅かでしょう。

単利と複利の違いセールストークなどを学んだ方が、よっぽど実践的なのは確かです。

これらを100%の人が活用するとは言い切れませんが、因数分解よりは活用すると言う人の割合は高いと言えるでしょう。

ただ、社会を見ると学んでおいた方がいいと考えられる教養は無限にあります。

  • 好感をもたれやすい話し方
  • 税に関する基本的な知識
  • Word・Excelの使い方  など…

例を挙げ出すとキリがないくらいたくさんあります。

 

だから、因数分解を学習する必要があるわけです。

と、突然言っても意味不明ですから、もう少し詳しく見て行きましょう。

因数分解で、話を進めると複雑になりますので、ここからは、円の面積で話を進めて行きます。

円の面積だって、社会人になって求める必要性があった…と言う人はかなり少ないはずですから。

 

円の面積を社会で活用する機会は滅多にない!

円の面積を追求するのは、古代の極一部の人の関心事でした。

そして、何年も何世代にも渡って研究され、現在の形の様な公式が誕生した訳です。

この様な考え方が最も分かりやすいと思います。

 

啓林館より

 

ここで、大切なのは、公式を覚えて円の面積をスマートに求める事ではなくて、先人がどんな発想をして公式にたどり着いたのか?を知ることが大切なのです。

ここを十分に学んだ子ども達は、先人の発想に感動するのです。

そして、彼らは円の面積を求める学習から何を学ぶのか?

先人が考えてきた事や試してきた事は凄い!

こうした事を何度も何度も繰り返すことで、先人から学ぼうとする様になっていくのです。

 

ところが、すでにあなたもお気づきの様に、そう簡単に子ども達が感動するとは限りません。

ですから、あの手、この手を使うわけです。

実際に、実験に感激する子どももいれば、万葉集にシビれる子どももいました。

そもそも、学校で教える事は、最初から実用性なんてほとんど目標にしていないのです。

 

何でも懇切丁寧に教えて貰えると言う発想は捨てるべし!

社会で役に立つ知識と言うものは、無限にありますから、自分で学ぼうとしない限り、多くをカバーする事はできません。

マナーについて誰かに教わり、Wordも習いに行き、セールストークも習いに行く…

こんな事は、現実的ではありません。

 

だから、

接客が上手だなぁと思う人の振る舞いを見て真似て見ようとしたり、Wordの本を買って乗り越えなければならない壁を何とかしようとしてきたのです。

もちろん、失敗もたくさんあると思いますが…。

 

そして、ある時ハッと気付くわけです。

家庭科で超面倒くさいなぁって思いながらお茶を入れたけど、あの時のお辞儀の話と接客が繋がるじゃないか!…って。

実用的なところまで、全て教えて貰える事が当然だとすると、教えて貰った・教えて貰っていないというところだけに目が行き、先の様な気付きは得られにくくなってしまいます。

 

あなたによくある二つの架空の話をしましょう。

一般によくある話をざっくりとまとめて書きます。

衣川君は、中学に入ってから休み時間は一人で過ごす事が随分多くなりました。
それは、クラスの人達と波長が合わない様な感じがして自分から誰かに話しかける事もほとんどなく、話しかけられる事もほとんどないからです。
おじさん
おじさん

なんや、うちの坊主、最近一人ぼっちらしいなぁ。

先生、まさか気づいてなかったって事ないやろ?

先生
先生

まぁ、一人の事は多いなぁって見ていました。

おじさん
おじさん

見てた? あんた教師やろ!

一人でポツンといてたら何とかしよう!って言うのが仕事じゃないのか?

授業は良くできる子に合わせて進めてるらしいし、

子どもの事は放ったらかし…どないなっとんねん!

成績が下がって来ているのは、どないしてくれるねん。

 


 

おばさん
おばさん

先生、うちの子、

休み時間は一人で過ごす事が多いって言ってましたけど本当どすか?

先生
先生

まぁ、一人の事は多いなぁって見ていました。

おばさん
おばさん

先生、ちゃんと見てくださっていたのね。

先生の目で見て、あら?とか一人が寂しそうに見えたら、直ぐに連絡くださいね。

最近、成績が落ちて来ている気がするけれど、一人でいる事と何か関係があると思いますか?

 

さて、メリットがあるのは…?

当然、「おばさん」の方です。

おじさんの様に先生に直接声を荒げて何かを言われる方もいれば、影で「先生の授業が悪い…」などという方もいます。

もちろん、文句を言うな!なんて一切思いません。

けれど、忘れてはならないのは、どれだけ学校教育を否定しても、担任を批判しても何も問題は解決しないと言う事です。

もし、不登校が問題だとするならば、

「あの時、学校で悲しい事があったから学校に行けない!学校の責任だ!」と何度言っても、裁判でも起こさない限り、誰も責任をとってくれません。

 

僕が最近気になっているのは、問題を「学校教育の課題」としていう風潮です。

もちろん、現場に長い間いましたから、外部から見えない問題もたくさんあることは知っています。

けれど、学校の価値を下げる様な風潮を作っても何一つメリットはないのになぁ…と思います。

 

前に進める人は必ず得られるものを探しています。

因数分解や古文・漢文は、利用価値がない!というのはとても簡単です。

成績が下がってきている、または、一向に上がらないのは、授業のせいだ!というのも簡単です。

また、橋下徹氏は、

sin・cosなんてどこで使うの?使ったためしがない。勉強のできる人たちは”そういうのも教養だ”というが、今はインターネットで色々なことは調べられる。

と言っていますが、この点については、僕と考えが全く事なりました。

使えるものを教育で教えてはいけない!と考えていますから。

 

何をしても前に進みやすい人は、何をしても意味を見出そうとする見方をします。

例えば、営業マンになった初日の研修で「倒立をしろ!」と言われても、倒立に意味を見出そうとするわけです。

ここで、「倒立と営業成績と全く関係ないでしょ!」という人と「倒立をする事で背中がピンと伸びる習慣がついて、お客様に好印象が与えられるのかなぁ」と思う人とでは、全く営業成績が変わってくるのではないでしょうか。

こうした見方を育てるためにも、生活で使えない勉強をする事はとても重要なのです。

 

近年、何でも分かりやすく…がとても受ける風潮がありますが、それでは、スティーブ・ジョブズが語った「点と点が繋がる」を心から体感する事は難しいのです。

スティーブ・ジョブス スタンフォード大学卒業式辞 日本語字幕版

煮干しでとった出汁が少し複雑な味がする分、味わい深いのと同じ様な体感を私たち大人が存分に楽しむ事が大切だと思うのです。

 

まとめ

学校の威厳の低下にまつわる話から、ものの見方について感じていることを書きました。

なぜ、勉強をする必要があるのか? もしかしたら、そのヒントになったという方もいるかもしれません。

  • 因数分解や古文・漢文を日常生活で使わないからこそ学んでいる。
  • 日常生活で使う物だけ学べばいいという発想では、ジョブズのスピーチの意味は分からないだろう。
  • いろんな問題が解決していける人は、何をしても意味があると解釈する力が強い。

近年、書店の本も分かりやすく簡単な物が人気を集めている様に感じます。

また、ブログなどにしても、発信者は「分かりやすい」を心掛けて情報を発信しています。

この文化は、発信者にとってはとても素晴らしい文化です。

何でも分かりやすく伝えようとすると、深いところまで学ぶ必要があるからです。

ただ、情報の受信だけをするという方は、この波に飲まれると、創造を生み出すことは難しくなるとだろうなぁ…と思います。

AI・二極化・激動の時代…様々な事が言われますが、一見、意味がないと思われるところにどれだけ意味を見出す事ができるのか?こうした見方が創造する力になるはずです。

 

釣りバカ日誌の浜ちゃんが愛されるのも「意味がないところに意味がある」からだと思います。

渋谷 浩一郎

教育現場が自分の思いと異なると感じ、退職。肩書きをなくして自分の価値を見失い、追究するためにBlogを始める。最近、シシトウガラシに超辛いものがあるからこそ、トウガラシ社会は豊かだと感じている。人も辛い人、マイルドな人…多様でありたい!というのが理念。現在は、メーカー・会社の情報発信やブランド化のプロデュースを手がけている。

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