作文が大嫌いになってしまう原因と簡単に書き出せる様になる具体策!

ちょっと育児の話
渋谷 浩一郎

教育現場が自分の思いと異なると感じ、退職。肩書きをなくして自分の価値を見失い、追究するためにBlogを始める。最近、シシトウガラシに超辛いものがあるからこそ、トウガラシ社会は豊かだと感じている。人も辛い人、マイルドな人…多様でありたい!というのが理念。現在は、メーカー・会社の情報発信やブランド化のプロデュースを手がけている。

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夏休みの終わりになると「作文どうしたら書けるようになるのですか?」という質問をいただく事があります。

そこで、どんなテーマの作文を書かないといけないのか?

そう質問すると、案外テーマは自由ってケースが多い。

また、読書感想文を書かないといけない…

でも、どうやって書いたらいいのか分からない。

そんな相談がたくさんありますから、作文の指導の問題点とこの問題の解決方法を紹介します。

 

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何でもいいから4枚以上5枚以内で作文を書いて来い?

文を書くにあたりどんな指導があったのか、尋ねてみると、

「何でもいいから、4枚以上書かないといけないんです(涙)」

というケースが多々見られます。

何でもいいのであれば、超簡単です。

僕は朝目が覚めてからは息を確実にしています。

それから、トイレにいって、朝食を食べました。

朝食はご飯と味噌汁でした。

それから食器洗いは自分でして…

その日の行動を全部書いたらノルマクリアじゃないか?

こう伝えるわけですが、どうもこれでは良くないらしいです。

もちろん、これでは良くないって意図も十分に分かっていますが、この話、とってもおかしいと思いませんか?

 


例えば、あなたが、「今日の夕飯何がいい?」と言った時に、

「何でもいいけれど、たくさん食べたい。」と言われ、

大量のご飯を炊き、おかずはお漬物を出すと…。

「えっ?これだけ?嫌やわ~」と言われるようなものです。

中には、「舐めてんのかーーー!」と怒る方もいらっしゃるかもしれません。

 

「何でもいいって言ったじゃないか?」

あなたはきっとそう感じるのではないでしょうか。

夕飯を作るのは大抵大人ですから、少なくともあと1~2品あるのが普通でしょ。

そんな風に思う方もいるかもしれませんが、子どもは「普通」を学ぶ段階にいるのです。


 

「何でもいいから書いて来い」と言いながら、内容によって良し悪しを判断するのは大間違いだと僕は思っています。

 

作文が好きな人と大嫌いだという人の違いは?

僕はこうして文章を書くのが大好きです。

それが講じてか、最近はたくさんの会社から、「宣伝用の文章を書いて欲しい」といった依頼があります。

もちろん、子どもであっても文章を書くのが大好きで放っておいてもどんどん書いているなんていう人もいます。

なぜ、僕は楽しく文章を書いて、それが仕事にもなっているにも関わらず、子ども達は、夏休みの作文や読書感想文を書くことに四苦八苦してしまうのでしょう。

中には親が作文や感想文のために時間をかなり取られ、地獄だ…なんていう声も聞こえてきます。

この違いは一体どこから生じるのでしょうか。

 

誰に向かって書くのかが明確にされていない。

Blogの運営を真面目に学んだ事がある人は、「ペルソナを設定しよう」と聞いた事があるはずです。

ペルソナって簡単にいうと、誰に伝えるか?の部分の事です。

最近では一人で動画を撮影して配信されている方も多いのですが、そう言った方々を見て良く一人でカメラに向かって話せますよねぇ…なんて言われます。

反対を言えば、相手がいれば話をしやすいけれど、一人では話がしにくいって事です。

では、夏休みの作文の宿題は誰に向かって書くのでしょうか?

  • 担任の先生
  • 学級の友達

ここを明確にしないと、書けないという事です。

また、このちょっとした違いによっても作文は全く違うものになるという事も知っておきたい事です。相手をはっきりさせるだけでも、随分と書きやすくなるものです。

その証拠に駅のホームなどでは学生がワイワイと楽しそうに次から次へとおしゃべりを楽しんでいますから。

相手がいるからこそおしゃべりのネタが尽きないのです。

 

教育界では、随分昔「あのね帳」というものが流行りました。

何を書くにしても冒頭は「先生、あのね…」で書き始めると子どもがどんどん自分を表現するようになるというものです。

「先生、あのね…」で始めることで相手がはっきりとするから話題も絞れるし、言葉遣いも絞れるから書きやすくなるというものです。

作文を書くのが大嫌いって子どもは、表現する事が嫌いではなく、誰に伝えたらいいのか分からずに困っている状態なのです。

 

作文を書いたメリットは何か伝えられているだろうか?

僕も小学校の現場にいたために良くわかるのですが、作文の宿題を出す、出さないで議論する事なんてありませんでした。

そんな事をじっくりと考える余裕もなかったのが現状です。

実際は、こんな感じで夏休みの宿題を決めていました。

しぶやん
しぶやん

5年生の夏休みの宿題は作文か読書感想文を出しますか?

先生
先生

4年生も宿題に出すそうですから5年生も宿題にいれましたよ。

しぶやん
しぶやん

 

なら6年生も入れておいた方が良さそうですね。

そうしますね。

ですから、子ども達に「なぜ作文を書く必要があるのか?」なんて伝える事はできません。

せいぜい、コンクールがあるからそれに応募しようか?というくらいの動機付けしかできない訳です。

ここが大きな問題点だと思います。

相手もはっきりしない、書いて何が得られるのかも分からない、何を伝えるのかも決まっていない…これで、どんどん書ける子どもが天才的であって、書けないのが普通だと思います。

 

夏休みの作文が書けるようになる具体的な方法とは?

問題点がはっきりとしましたので、一つずつ解決していきましょう。

できるだけ具体的にしながら書いていきますが、凄い作文が書ける技術ではありません。

極めて基本だと思って読み進めてください。

誰に書くのかを勝手に決めてしまおう!

夏休みや学校の宿題の作文は、なかなか発表までするというところまで至りません。

という事は、友達に伝えるって事よりも先生に向かって書くと決めた方が現実的です。

 

先生に伝えたかった事は何か考えてみる。

たくさんあるはずです。

先生に対する文句もあれば、こうした作文の宿題は嫌いだから失くして欲しいとか…。

これが嬉しかったという話よりも何か提案や要求をするような内容の方が随分書きやすくなります。

ここでは、先生に「夏休みの作文を失くして欲しい」という要求を書くと設定しましょう。

 

作文をなんのために書くのか?

大人向けには、セミナーなどで書く事のメリットについて様々な角度からお伝えしていますが、小・中学生にとっては、難しいでしょう。

ですから、提案型の作文が書きやすいとする訳です。

提案型の作文にすると、作文を書くメリットがはっきりします。

いい提案ができれば、その提案が実現化されるかもしれないというメリットが考えられるのです。

ここでは、「夏休みの作文を失くして欲しい」という提案ですから、かなりハードルは高いものになりますが、「きちんと書く事ができたなら夏休みの作文をなしにしよう!」と言える度量の大きな先生がいたら楽しいだろうなぁと思います。

 

これで、問題の3点、相手もはっきりしない、書いて何が得られるのかも分からない、何を伝えるのかも決まっていない…がクリアできました。

いかがでしょうか。

とにかく夏休みの事を作文に書いて来い!と言われた状態よりも随分書きやすくなったのではないでしょうか。

 

提案型の作文には、文章の構成があるから型を守れば必ず書ける!

提案型の作文の文章構成にも様々な型がありますが、最もオーソドックスの型を知って入ればなんとかなるものです。

①題名(提案)

②この様な提案を思いついた背景

③現在、自分が思いつく問題点

④他の人はどう思っているのか(調査結果)?

⑤問題を解決する方法

⑥問題を解決したらどの様な事になるのか?

⑦結論(提案)

 

この構成で考えていきます。

小・中学生が夏休みの宿題として取り組む作文であれば、④の調査は友達数人に質問してみるというだけでも十分です。

そして、これらについてメモをして行けば、作文の全体像が概ね出来上がります。

これは実際にある小学生の子どもに実践をした事がありますが、その子が当時語った事をここに紹介しておきます。

もちろん、その子は作文が大嫌いな子どもでした。

 

提案型の作文のオーソドックスな型にメモを入れた事例

①夏休みの作文の宿題を失くして欲しい。

 

②こんな事を思った背景

僕は作文の宿題が大嫌い。何を書いていいのかも分からないし、何のために書くのかが分からない。それに作文に困っていたらお母さんが「さっさと書きなさい」ととにかくうるさい。そう言われて書ける様になるのなら、困らないのに、大人は子どもの事を全く分かってくれない。

それなら、いっその事夏休みの作文の宿題がなくなればいいのに…と思った。

 

③作文の宿題がある事による問題点

せっかくの楽しい夏休みなのに作文を書かないといけないと思う事で憂鬱になる。また、夏休みの後半になっても作文が書けていないとなると、お母さんがイライラするし家族の雰囲気が悪くなってしまう。もちろん僕もイライラしてくる。

 

④友達は夏休みの作文についてどう思っているのか?

登校日に10人の友達に夏休みの作文の宿題は「楽しいのか?」という事と「やる意味」について質問をしてみた。

10人とも「楽しい訳がない」と言い、「作文を書く意味が分からない」という人や「宿題だからやらないといけないと決まっていること」と言っていた。

⑤問題を解決する方法

家族の雰囲気が悪くなり、僕もイライラするくらいなら夏休みの作文の宿題は失くした方がいいと思う。10人の友達も大体同じ様に感じていたし。とにかく宿題だからやらなければいけないものとするのは、考えたことにならないと思う。

 

⑥問題を解決したらどの様な事になるのか?

夏休みたくさんの家族の平和が訪れる。夏休みの作文の宿題が原因で作文が嫌いになっている人も多いと思うから、作文が好きになる人が増えるかもしれない。

⑦だから夏休みの作文の宿題は失くした方がいい

 

概ねこの様な感じでした。小学高学年ですから、一部無理やり感がある部分もありますが、なるほど…そうも考えられるよなぁって思う部分もあります。

こうしたメモは一緒に会話をしながら最初は書き出す練習が必要ですが、3回も一緒に練習すれば作文が苦手な子どもも自分でこうしたメモが作れる様になります。

 

とは言ってもなかなかそこまでのフォローが自宅では難しい…そんな場合はこうした教材を試して見るのも一つの手段です。

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どんな時に自己表現がしたくなるのか大人が知っておく事は大切です。

この事例の様な作文の指導は、下手をすると大きな問題になる可能性があります。

国語の教科書には、文章を書くことが指導事項として掲載されているのに、書かなくてもいいという様な内容の指導を教師が行ったというツッコミを入れることもできるからです。

実際に子ども達は、これまでに素晴らしい作文の数々を教科書で読んできていますから、学校的に都合の良さそうな題材を見つけようと無理をしている側面もあるということです。

そうなると、書くことはとても難しくなることは確かです。

ですから、人はどんな時に自己表現がしたくなるのか知っておくことが大切です。

思わず、今日の出来事を誰かに話してみたくなることは何か?ってことです。

  • めちゃくちゃ美味しいランチがあるお店を見つけた。
  • 何が何でも欲しいものがある。
  • これまでの努力がついに成果となって現れた。

きっとこんな事があると誰かに話すって人が多いはずです。

あなたの心が強く動く様な出来事があったり、強い欲求があったりすれば何度でも話をしたくなるものです。

そこには、きっと社会的体裁などを考えるなんて事をせずに、思いのまま語る姿があるはずです。

だとすれば、子どもの作文の世界だって、学校らしさとか教育的にという概念を外す事が大切だと思います。

 

まとめ

夏休みの作文の宿題の問題点とその解決策について紹介しました。

僕が子どもだった頃は、全く書けずに数行だけの作文を書いて提出していた事も思い出しました。

宿題として出される作文の問題点

  • 誰に書くものなのか相手がはっきりとしていない
  • 作文を書いて何が得られるのかも分からない
  • 何を伝えるのかも決まっていない

この問題点の解決策

  • 作文は誰に書くかを決める
  • 提案型の作文にすると書くメリットは分かりやすい
  • 提案型の作文は型にはめると書きやすい
  • 題材は体裁など無視して本当に言いたい事を選ぶ事が大切

 

いつか学校的に都合のいい文化、教育的に素晴らしい話っていう枠が綺麗に外れる事を願いながらこうしてコツコツ僕の考えを書いているのです。

渋谷 浩一郎

教育現場が自分の思いと異なると感じ、退職。肩書きをなくして自分の価値を見失い、追究するためにBlogを始める。最近、シシトウガラシに超辛いものがあるからこそ、トウガラシ社会は豊かだと感じている。人も辛い人、マイルドな人…多様でありたい!というのが理念。現在は、メーカー・会社の情報発信やブランド化のプロデュースを手がけている。

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